Inbound受入資料(ホスト高校用)

 ここではロータリー国際青少年交換で海外から交換学生(Inbound)を受け入れる高校に関係する資料掲載しております。

23-24年度 青少年交換の手引(HC/HF/HS用)<PDF>
ロータリー青少年交換における「多様性、公平さ、開放性」<PDF>
第2700地区青少年交換虐待とハラスメント防止に関する方針<PDF>

“A Fabulous Experience” from Rotary International on Vimeo.

“A Fabulous Experience”from Rotary Internationalon Vimeo.

[各種提出用紙ダウンロード]

  • クラブ・学校・HF一覧
    (提出方法:ホストクラブがYESSデータベース登録します。学校側での登録はありません。)
    *学生の所在とその連絡方法の把握は、東北大震災の際、多くの来日学生と長期間連絡不能となった反省から、強く求められている事項です。
  • Inbound学生地区外移動届  [Excel:20kb]
    (提出方法:旅行責任者→クラブ経由→地区国際青少年交換委員提出及びYESSアップロード)
    *交換学生は、「受け入れ地区内で、学校かロータリアン・ホストファミリーとともにいることが原則」と想定されるので、修学旅行等原則を外れる場合には、ロータリーの責任者による承認を行って、責任の所在を明確にするために作成します。詳しくはホストRCカウンセラーにお問い合わせください。
    *旅行実施の1週間前までに地区とYESSデータベースへの提出をお願いします。

[その他の注意事項]

  • Inboud学生は国民健康保険、RIJYEM保険に加入しています。
  • 出席義務を負った地区行事が年数回あります。公休扱いをお願いします。
  • 学校内でトラブル等が起きた場合は直ちにホストRCカウンセラーやホストファミリーに連絡してください。
  • Inbound学生の悩み事、相談事等はホストRCカウンセラーが中心に相談にのりますのでご連絡ください。
  • 受入ホストクラブで対応が取れない状況が発生した場合、担当地区委員に相談してください。

はじめに..

ロータリー交換学生は、ロータリー交換学生計画に基づきスポンサーとなったロータリークラブから派遣されて外国にわたり、一年間その国のロータリアンの家庭にホストされ家庭の一員として過し、現地の学校に通学してありのままの生活を体験し相互の国際間の親善と理解を推進するもの、すなわち善意と理解のロータリー使節であります。そして、ロータリーの国際奉仕ならびに本人は勿論、相互の地域社会のためにも学校にとっても、計り知れない大きな成果をおさめつつある事業です。
初めてホストされるクラブや学校には幾分の不安と期待がいりまじった複雑なお気持ちかと思われますが結論からいえば交換学生を通じて国際理解を肌で感じ、子供が一人ふえたという喜びは多少の煩しさを帳消しして余りあるものがあります。しかし親しき中にもルールが必要です。留意されたい事項を一つ一つ具体的に説明いたします。まずは、001.青少年交換事業について010.青少年交換プログラム概要を参照してください。

1.ロータリーとは

□ロータリークラブの目的

 ロータリークラブの会員すべてが、その個人生活、事業生活および社会生活に常に奉仕の理想を適用することを目的としています。さらに、奉仕の理想に結ばれた世界中のロータリアンとの親交によって、国際間の理解と親善と平和を推進しています。

□ロータリークラブの誕生とその成長

 アメリカ・シカゴで、青年弁護士ポール.P.ハリスが、3人の友人と語らって、1905年2月23日に第一回の会合を開いたのが、ロータリークラブの誕生です。その後、ロータリークラブは世界中に広まり、現在では200以上の国家と地域、3万4千弱クラブ、会員総数120万人以上人にまで達し、さらに拡大しています。

□ロータリークラブの名称

 ロータリーとは、創立当初、会員が持ち回りで順番に、集会を各自の事務所で開いたことから名付けられました。

□国際ロータリー

 国際ロータリーとは、全世界のロータリークラブの連合体であり、ロータリークラブの活動を管理調整しています。

□日本のロータリークラブ

 1920年(大正9年)10,月20日、当時、三井銀行の重役であった米山梅吉氏が、初めて東京に『東京ロータリークラブ』を創立し、翌大正10年4月1日、世界で855番目のロータリークラブとして加盟承認されました。
 現在では、北は北海道から、南は沖縄まで、2,300クラブ、会員数9万人弱人に達しています。
 日本のロータリークラブでは『財団法人・ロータリー米山記念奨学会』を設立し日本で勉強する外国人留学生を援助しています。

□ロータリアン

 ロータリークラブの会員を『ロータリアン』を呼びます。
 会員は地域内の理想に燃える堅実な実業家、専門職業人および地域の中で活躍している人々の中から、定款により1業種5人までを選び、ロータソークラブを構成しています。

□スポンサーロータリークラブ

 派遣学生として推薦してくれるロータリークラブを、スポンサーロータリークラブ又はスポンサークラブと言います。

□ホストロータリークラブ

 来日学生を受け入れて、お世話してくれるロータリークラブを、ホストロータリークラブ又はホストクラブと言います。

□地区(DISTRICT)

 ある地域の中にあるロータリークラブが集まって一つの地区(DISTRICT)を形成しています。日本では34の地区があります。
 我々の地区は、第 2700 地区で、正式名称は『国際ロータリー第2700地区RI D.2700』です。福岡県全域、佐賀県鳥栖市、長崎県壱岐市・対馬市が所属しています。
 現在、地区内には 61 のロータリークラブがあります。

2.青少年交換プログラムとは

□地区青少年交換委員会

 地区には、青少年交換プログラムを推進、広報、運営するために『地区青少年交換委員会』が設置されています。(以下、このマニュアルでは地区委員会と呼びます。)
 地区委員会は海外地区委員会との連絡や、オリエンテーション等を実施します。

□プログラムの正式名称

 国際ロータリー第2700地区青少年交換プログラムと言います。通常、『ロータリー青少年交換プログラム(Youth Exchange Program(YEP))』と略します。

□プログラム内容

 このプログラムは、高校生のための一学年間の交換プログラムです。
 主催及び責任団体は、ロータリークラブです。交換学生の滞在費や学費は、交換学生を引き受けるホストロータリークラブが負担します。派遣学生は、派遣先でホームステイをします。このプログラムは、ロータリークラブ会員(ロータリアン)のボランティアで運営されています。経験豊富なロータリアンが、このプログラム実施のために多くの時間と労力を奉仕しています。
 1972年に国際ロータリーで正式プログラムに認定されました。毎年世界では約8,000名を超える高校生が海外に留学し、国際平和の実現のために、国際親善と国際理解を図っています。

□プログラムの目的

 ホームステイや学校生活を通して、お互いの文化や習慣を体得させます。
 言葉や文化、習慣のまったく異なる外国での生活を体験することにより、それらを理解し、国際感覚を身に付け、将来の世界平和と国際理解に役立つようにとロータリークラブは願っています。

□交換学生の使命

 交換学生に課せられた使命は、日本と外国との間に『友情の架け橋』を築くことです。
 交換先の文化や習慣を体験するだけでなく、自国を紹介しなければならない義務もあります。交換学生は自国を代表する『民間親善大使(Rotary Ambassador of Goodwill and International Understanding) 』となります。

□受入と派遣

 このプログラムは交換を目的としていますので、交換学生を派遣するロータリークラブは来日してくる学生の受入をお願いすることになります。しかし、派遣を希望する学生が見つからない場合は、受入だけでもできます。

3.ロータリー青少年交換プログラムの特徴

 ロータリー青少年交換プログラムは、他の諸団体が実施しているプログラムと違って、経費もはるかに安く留学ができます。毎月のお小遣いまで出るプログラムは他にはありません。また、受入も、一地域社会に密着した市町村単位のロータリークラブが、クラブ会員全員で学生のお世話をしますので、安全面でも最高のプログラムと言えます。
 このプログラムの国際ルールとして『4Dルール』が定められています。
 違反者は直ちに帰国させられることがあります。

4.青少年交換のルール

□4Dルール

1.自動車、オートバイ、船舶、飛行機等の運転の禁止(DRIVE)
2.アルコール飲料の飲食およびタバコの喫煙の禁止(DRINK)
3.親密な恋愛の禁止(DATE)
4.大麻、麻薬の所持、使用の禁止(DRAG)

□国・学校・家庭のルール

 4Dルール以外も、当然ながら、それぞれの国の法律、学校の規則(校則)、家庭での取り決めに学生は従わなければなりません。

5.交換中止

 青少年交換のルールに違反した場合、あるいは病気、怪我、極度のホームシック、ノイローゼ等で交換途中であっても帰国させる場合があります。帰国の決定は、関係者が充分な協議を重ねた上で行います。

6.受入れの時期と期間

・夏受入
 通常、8月に来日してきますので、9月から翌年7月頃までお願いすることになります。
・春受入
 通常、1月頃に来日しますので、1月中旬頃から2学期終了までお願いすることになります。
□その他、日本の法律、学校の校則等を守ることを承諾して来日しています。

7.学校の体制

□学年

 学校側にお任せしますが、出来れば修学旅行に参加できる学年に編入させてください。
来日学生の中には、その年の6月に高校を卒業してからくる学生もいますが、その場合は2年生に入学させ、3年生に進級させて帰国という方法が一番いいようです。

□保険

 交換学生は、それぞれの派遣国、受入国のロータリークラブが指定する保険(国民健康保険・海外旅行傷害保険)に加入しています。なお、学校の指定する保険がありましたら、ロータリークラブの担当ロータリアンにお話ください。

□登下校

 来日学生は、在校生と同じ服装で、同じように通学します。ロータリークラブの行事以外は、在校生と同様に扱ってください。

□制服

 指定された制服がある場合は、それを着用させてください。

□授業

 少しは日本語を勉強してくる生徒もいますが、来日当初はとても日本の授業にはついていけません。
 原則的には他の生徒と同じように扱っていただいて結構ですが、できましたら、来日学生の希望により科目を選択させてください。
 勉強より、友達を作り友情を育てることにこのプログラムの大きな目的があります。

□クラブ活動

 クラブ活動には積極的に参加させるようお願いします。
 本人の得意な分野はもちろん、日本でしか経験できない部活もあると思いますので、アドバイスをお願いします。

8.費用負担

 制服代、体操着、通学費、修学旅行の費用、教材費等はホストロータリークラブが支払います。
 その他、必要経費があれば、ロータリークラブ担当ロータリアン(カウンセラー)にご相談ください。

9.その他

□親善使節

 このプログラムで交換される学生は、派遣先の文化や習慣を勉強する他に、自国のそれらを伝える義務も持っています。学生はスライドやビデオ等の準備をしてきておりますので、講演等の機会があればいつでも活用してください。

□病気や怪我

 病気や怪我が発生した場合、ロータリークラブが責任を持って対処します。

10.ロータリーに関すること

□ロータリークラブの行事

 来日学生には、ロータリークラブの例会や様々な行事に参加しなければならない義務があります。
 その場合は、事前にロータリークラブから連絡いたします。

□クラブ担当ロータリアン

 来日学生受入高等学校・ホストファミリー・地区委員会等との連絡調整のため、ホストクラブで指名されたロータリアンです。ロータリークラブでは、新世代奉仕委員長か国際奉仕委員長、または青少年交換委員長がその任に当たります。

□クラブカウンセラー

 来日学生滞在中の生活全般の動静に注意を払い、来日学生の立場であらゆる相談に応じ、適切なアドバイスを与えるため、ホストクラブで指名されたロータリアンです。

□ホストロータリークラブ

 来日学生を一年間世話するロータリークラブです。